母が杖を使い始め、ついに「介護」という言葉が現実味を帯びてきました。これまでも少しずつ身体の変化は感じていましたが、ここ1か月ほどで急に歩くことが難しくなり、這って移動することも増えてきました。
最初は、家の中で少し手助けすれば何とかなるだろうと思っていました。けれど実際に始まってみると、「自宅で介護する」というのは想像以上に大変で、予想していなかった小さな困難が次々と出てきます。
この記事では、母の座骨神経痛をきっかけに始まった自宅介護の記録と、その中で感じた現実を、私なりにまとめてみました。同じように家族の介護と向き合う方の参考になれば幸いです。
ついに介護がはじまるのかな
ついに母が杖の必要性を感じるようになりました。そして、やかんだけですがリハビリパンツもはいてもらいました。3年ほど前から足のしびれがあり通院していましたが、最近は立っていると痛みが強くなり、歩けないこともあります。
整形外科を受診してみて
まずは整形外科を受診。検査の結果は「座骨神経痛」とのことでした。痛み止めの飲み薬をもらいましたが、1時間ほどしてようやく少し痛みが引く程度で、手すりなどがないと不安定にしか歩けません。「薬を飲んでも効かない」と母は何度も口にしました。
一週間後に再診し、飲み薬の種類を増やしてもらいましたが、結果はほとんど変わらず。日に日に悪くなる印象がありました。
日常生活の変化(朝のトイレ問題)
朝のトイレは特に大変です。立ち上がると痛みが走るため、調子が悪い日は這ってトイレまで移動することもありました。間に合わない可能性があるため、夜はリハビリパンツを着用。敷布団には防水シーツを敷いて対処しています。
注射と新しい薬、そして杖
さらに一週間後の受診で痛み止めの注射を実施。飲み薬は朝・昼・夜に加え就寝前の薬も出ました。注射については「毎日打ってみましょうか」との提案も。痛みはなお強く、劇的な改善には至っていませんが、杖は気に入って使っており、外出や室内の移動時の安心材料になっています。
これからのこと(安全に一人で過ごす時間を増やす)
できれば、もう少し一人で安全に過ごせる時間を増やしたい。当面の目標は「朝のトイレの改善」です。動線の見直しや動作の手順を整理し、まずは杖でトイレまで歩けるように練習を重ねます。手すりは、介護認定がとれたら設置する予定です。
注射治療がいつまで続くかはわかりませんが、良くなることを願いながら、できる範囲でサポートしていこうと思います。
介護は「突然」ではなく「静かに始まる」
介護は、ある日突然に始まるというより、少しずつ「始まっていた」と気づくものなのかもしれません。いまはまだ模索の途中ですが、生活の工夫を積み重ねながら、母の時間と私たちの時間を大切にしていきます。
※ 本記事は個人の体験記です。症状や治療は個人差があります。医療に関する判断は主治医とご相談ください。

