「そのゴミ、今日じゃなかったかも ― 高齢の親と“曜日感覚”のズレ」

家族・介護・親の事
記事内に広告が含まれています。

高齢の家族がいる方へ ― ゴミ出しの「当たり前」ができなくなる日

「ゴミはちゃんと出しているし、出し方もだいたいわかっている」
そう思っていた私に、ある日、母からのこんな一言がありました。

「今日は燃えるゴミの日だっけ?出し方これで合ってる?」

以前はそんなことを聞かれることはありませんでした。
ですが、最近は母がゴミの収集日や出し方を間違えてしまうことが増えてきました。
きちんと出しているつもりでも、回収されずに残ってしまうこともあったようです。


もしかして、今まで見逃してもらっていただけ?

母に話を聞くと、ゴミの分別ルールを何度か近所の方や収集員さんに教わったことはあったものの、細かい内容はうろ覚えだったようです。
それでもこれまで問題なく収集されていたのは、柔軟に対応してもらっていたからかもしれません。

しかし、自治体のルールが年々細かくなる中で、「なんとなく」で出すごみが受け入れられなくなってきているのかもしれません。


印刷して渡す「ゴミ収集カレンダー」の大切さ

母はスマホもパソコンも使えません。
調べ物はもちろん、収集日カレンダーをネットで確認することもできません。

そこで、最新のゴミ収集カレンダーを印刷し、見やすい場所に貼って渡しました。
「これは燃える」「これは資源」など、注意しやすいようにメモも添えています。


誰でもミスはする ― 簡単ではない「ゴミの分別」

分別は簡単そうで、実は意外と難しい。
種類が多く、似ているものもある。
高齢になると判断もおぼつかなくなり、記憶もあやふやになります。

「ゴミ出しくらい自分でできるはず」と思い込んでしまうのは、支える側の油断かもしれません。


離れて暮らす家族がいる方へ

一人暮らしの高齢者は、分別ミスが続くと注意されたり、回収されなかったりすることもあります。
それがきっかけで自信を失い、気持ちがふさぎ込んでしまう可能性もあります。

もし、離れて暮らす高齢のご家族がいるなら、
「最近ゴミはちゃんと出せている?」とさりげなく声をかけてみるのもひとつの支援になるかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました