高齢者の白内障手術|付き添いの家族が実際にやったこと・大変だったこと(緑内障手術も同時に実施)
この記事は、高齢者の白内障手術に付き添う家族に向けた内容です。
白内障の手術そのものは短時間ですが、高齢になると医師や看護師の説明を自分だけで理解し、実行することが難しい場合があります。
実際に高齢の母の白内障手術に付き添った経験から、家族がどんな場面でサポートすることになるのかがなんとなく分かるように、体験をまとめました。
補足:今回の手術では、白内障の手術とあわせて緑内障の手術も同時に行いました(※治療方針は人によって違うので、実際は主治医の説明に従ってください)。
高齢者の白内障手術で付き添いが必要になった理由
もともと眼科の通院は、診察室までの付き添いはせず、病院までの送り迎えだけをしていました。
しかし、足の痛みで歩けなくなり、通院時に車椅子を使うようになったため、診察室まで家族が付き添うようになりました。
整形外科にはほぼ毎日通院していましたが、下半身の痛みが少し落ち着いてきたこともあり、本人から「眼科にも行きたい」と言われて受診しました。
白内障と緑内障について
白内障は、目の中にあるレンズが濁ることで視力が落ちていく病気です。
緑内障は、視神経が障害され、見える範囲が徐々に狭くなっていく病気です。
どちらも名前は聞いたことがありましたが、詳しく理解したのは今回が初めてでした。
白内障が「手術」だと知って迷った本人
診察では、もともと処方されていた緑内障の目薬を、もう少し効き目の強いものに変更したほうが良いと言われました。
また、白内障もあるので治療しますか?と聞かれ、本人は「します」と答えていました。
診察後、個室で看護師さんから白内障の治療について説明を受けましたが、本人は白内障の治療が「手術」だと思っていなかったようで、「やっぱりやめようかな」と迷っていました。
看護師さんからも「やりたくなければ、やらなくても大丈夫ですよ」と言われていました。
どうしようかと聞かれたので、「やってみてもいいんじゃない?」と答えると、最終的には本人が「やります」と決めました。
今回の手術:白内障の手術とあわせて、緑内障の手術も同時に行うことになりました。
手術前に感じたこと(白内障+緑内障の同時手術について)
白内障も緑内障も聞いたことがある程度でよく分かりませんでしたが、白内障は手術用にもらったパンフレットやネットで調べ、緑内障はネットで調べました。
白内障の手術をすることに関しては、主治医の先生から「10分〜15分くらいで終わります」と説明がありました。緑内障の手術も「10分〜15分くらいで終わる」と聞いていたので、どちらも短時間なんだなという印象でした。
また、以前の職場で白内障の手術をしてきた人に目薬をさしたことがあり、「よく見えるようになった」と聞いていたので、個人的には良い印象がありました。
高齢者の白内障手術|当日の流れ(付き添いの立場から)
手術当日の流れ(右目)
- 13:40 病院到着・受付(受付後、手術前の点眼)
- 14:00 手術待合室へ移動
- 待合室で待機(手術は予約制のため待ち時間は少なめ)
- 手術前の点眼、服薬(手術前に気分を落ち着かせる薬を服用)→血圧測定
- 15:40 手術室へ
- 15:57 手術終了、待合室へ戻る
本人は手術前の待合室でテレビを見て笑顔があり、思ったよりリラックスしているように見えました。
同伴者は、手術前の待合室にある椅子・テーブル・テレビのあるスペースで待つことができました。
手術直後の様子
本人は「痛かった」「泣いた」と言っていました。
術後に看護師さんからは、「緊張や恐怖で、そう感じる方も多いですよ」と説明がありました。
私自身は、手術自体が失敗したとは感じませんでした。
注意ポイント:手術前に飲んだ、気分を落ち着かせる薬の影響か、帰宅後にふらつく様子がありました。
玄関では杖を使っていても倒れそうになる場面があったため、その日は寝るまで見守りました。
その日は入浴ができないため、食事、口腔ケア、温かいタオルで顔や髪を拭き、休みました。
高齢者の白内障手術で一番大変だったこと(目薬管理)
一番大変だったのは、目薬の管理でした。
- 緑内障の目薬:1種類
- 手術前の目薬:1種類(3日前から1日4回)
- 術後の目薬:3種類(時間帯で使い分け)
朝・昼・夕・寝る前と、時間帯によって使う目薬が変わります。
複数の目薬を使う場合は、5分ほど間隔をあける必要があり、種類が増えるほど手間がかかりました。
本人は説明を聞いてもすぐに忘れてしまうため、家族が管理し、声かけをしながら点眼していました。
洗顔・洗髪ができない期間の付き添いと声かけ
洗顔や洗髪ができない期間についても、何度も説明が必要でした。
流れ:
- 手術後:眼帯をつける
- 翌日:受診して眼帯を外してもらう
- その後:保護メガネを使用
- 5日後:保護メガネを外して頭と顔を洗える
保護メガネをつけている間は、入浴時も外さず、首から下だけを洗います。目に水がかからないように注意が必要でした。
つい忘れてしまうため、入浴前に「保護メガネ外さないでね」「顔と頭はまだ洗えないよ」と何度も声かけをしていました。
(参考)視力や見え方の変化
本人は、テレビの見えやすさについては「いつもとあまり変わらない」と言っていました。
ただ、眼科での視力検査では、以前はスタッフがCの文字のプレートを手で持って見える場所まで歩いてきていましたが、手術後は壁に備え付けのCマークが眼鏡なしで見えるようになっていました。
眼鏡が合わなくなった(手術後の意外なポイント)
両目の手術が終わり、度のついた保護メガネを外せるようになってから、普段かけていた眼鏡をかけてもらうと「度がきつくて合わない」と言われました。
手術でレンズを入れたことで視力が変わったようで、結果的に保護メガネのほうが今の視力に合うとのことで、しばらく保護メガネを使っています。
高齢者の白内障手術に付き添って感じたこと(まとめ)
白内障手術そのものは短時間で、医師や看護師の対応も丁寧でした。
ただ、高齢者の場合は
- 手術前後の説明を理解できない
- 目薬管理ができない
- 手術前に飲んだ、気分を落ち着かせる薬の影響で一時的にふらつく可能性がある
今回は白内障の手術と同時に緑内障の手術も行いましたが、家族としては「手術の時間」そのものよりも、術後の生活サポート(目薬・入浴・見守り)のほうが重要だと感じました。
高齢者の白内障手術は、手術そのものよりも「付き添いと日常生活のサポート」が大切だと思います。
同じ立場の方の参考になれば幸いです。

