シルバーカーを購入しました(体験談)
下半身の痛みが強く、これまで室内では「這って移動する」ことが多かった母ですが、ある日「シルバーカーを使えば移動しやすそうだな」と言い出しました。本人がやってみたい気持ちを大事にして、今回思い切って導入することにしました。
本来であればレンタルも考えました。しかし母は「レンタル品を傷つけたり汚したりしたくない」と言っており、自分のものとして遠慮なく使えるほうが良いと判断し、購入することにしました。
購入のタイミングが早かったこともあり、母の中に残っていた「歩いて移動したい」という気持ちが途切れずに済みました。実際に使ってみると、這って移動する回数は目に見えて減り、痛みが少ない時にはシルバーカーでゆっくり移動するようになりました。
もちろん下半身の痛みがあるため、1日に何度も使えるわけではありません。それでも杖より使用頻度が高く、母自身も「シルバーカーの方が安定していて使いやすい」と話しています。
購入したシルバーカー
母にとって使いやすい理由
杖を使って歩くとき、母は両手で杖を押しつけるように体重をかけながら、一歩ずつ前に進んでいました。しかし身体が不安定なため、杖だけでは支えきれず負担が大きい状況でした。
一方シルバーカーは前方にしっかりした支えがあり、体重を預けやすく、バランスも取りやすいため安心して歩けます。そのため母自身も「杖よりもシルバーカーのほうが安定して使いやすい」と話しています。
室内で使うときの注意点
- 敷居などの段差…前輪→後輪の順に交互に上げて乗り越えています。
- 狭い廊下…通ることはできますがUターンは難しく、バックで戻ることが多いです。
- 座るときの安全…簡易的な椅子が付いていますが、必ず駐車ストッパーをかけてから座るように徹底しています。
最初の頃、ストッパーをかけずに座って足で漕ぐように進もうとしていたことがあり危険でした。今は必ず停車ブレーキを使ってから座るように注意しています。
導入して良かったこと
- シルバーカーの写真を見て「これなら移動できそう」と本人が前向きになれた
- 這って移動する回数が減り、移動の負担が軽くなった
- 家の中で“手すり”のように使うことで安定した姿勢を保てる
- 数メートルの移動ができるので、本人の「自分で動きたい気持ち」を維持できている
転倒リスクに関しては、もちろん絶対に転倒しないとは言えません。しかし家の中で短い距離をゆっくり移動する用途では、シルバーカーが安定しており、危険を感じる場面は今のところありません。
まとめ
母は痛みがあるため長距離は歩けませんが、それでも「少しでも自分で動きたい」という気持ちがありました。今回シルバーカーを導入したことで、その思いを少しでも実現できていると感じています。
レンタルも選択肢でしたが、母にとっては「自分の物として気兼ねなく使える」ことが何より大きかったようです。結果として、購入を選んで良かったと思っています。
同じように、家の中で短い距離でも“移動の自立”をサポートしたい方の参考になれば幸いです。
